証拠を残すだけに留まらない防犯カメラ設置の利点～犯罪の抑止～

注意するべき盗難被害
犯罪行為を未然に防ぐ

防犯カメラ設置で美術品へのトラブルを未然に防ぐ

防犯カメラ設置は、盗難被害が起きた時に対処ができるだけでなく、美術品への犯罪行為自体を抑止することができます。たとえ犯人を捕まえても、損害が全て補填されるとは限らないため、犯罪行為を未然に防ぐのは非常に重要です。

美術品に起こりうる問題

美術館の展示品は、盗難のほか破損や何らかのイタズラをされることもあります。展示品の価値を著しく下げられてしまうため、美術館にとって大きな問題となるでしょう。

盗難: 美術館で起こる犯罪行為といえば、この盗難が挙げられます。かつては売却するために特別なコネクションが必要とされていましたが、最近ではネットオークションの発達により、コネがない人でも個人のコレクターなどへ売却することができるようになりました。特に海外のオークションは足が付きづらく、国内よりも高値で買ってくれる人が多いことから、盗難品の多くが海外へと流出してしまっているのです。
いたずら: 美術品は盗難被害だけでなく、破損やいたずらをされることもあります。展示品を許可なく触ったり、うっかりぶつかったりすることで破損されることもあるのです。展示品が破損した後、多くの人は美術館側に発覚される前に美術館から逃げてしまうため、防犯カメラの設置は重要となります。また、展示品に落書きをするなど悪質ないたずらを行なう心ない人もいます。どちらも美術品の価値を大きく損ねてしまうため、決して見逃してはならない犯罪行為です。

抑止力になる防犯カメラ設置

防犯カメラ設置により、犯罪率が減少したというデータは世界各国に存在します。防犯カメラを設置することで犯罪行為が行ないにくくなるため、ただ設置をするだけでも犯罪率は減少するのです。また、カメラ設置によって、犯人が自分の姿は全て美術館側に監視されているというプレッシャーを感じるようになるので、突発的な犯罪行為も抑止することができるのです。